今日は介護業界内で転職をする際に失敗しないための5つのルールをお伝えします。
介護業界は転職が多い業界ですが、業界自体がブラックだからか、転職先もブラック企業だったという話もよく耳にします。
私は2回転職しましたが、現在1分単位で残業代が貰えて、土日祝日休み、年間休日140日取得できるホワイト法人で働くことができています。そんな経験を元に転職を失敗しないためのポイントをお伝えしたいと思います。
この記事は、
- 転職しようと思っているけど、失敗が怖くて動けない・・・
- 何度も転職に失敗している。もう失敗を繰り返したくない。
- ブラックな法人から抜け出したいけど、どうすれば良いの?
という悩みを解決する記事となっています。
ぜひ最後までお読みください。
目次
私の就職・転職の失敗談

私の介護業界での経歴に沿って、就職・転職の失敗談をお伝えします。
私の詳しい経歴はこちらに記載していますのでぜひお読みくださいね。

失敗① 理念だけで勤務先を選んでしまう
私は大学在学中に介護関係の法人への就職を目指して活動をしていました。
最終的に、当時参入直後で勢いのあった某育児大手法人の介護部門か、「徹底的な利用者目線」を理念に掲げる中小法人の2社から内定を貰いました。
若かったこともあり「介護は理念がすべて!」というキラキラした理由で、条件面を考慮せず中小法人を選びました。
その法人が掲げていた「利用者第一」という理念は間違っていなかったと今でも思いますが、理念を叶えるために介護職に過度な負担が掛かって、サービス残業や度重なるスタッフの離職などが発生。
その状況を見てみないふりをする法人の姿勢に消耗してしまいました。
失敗② 後先考えずに勢いで辞めてしまう
我慢をしながらブラックなグループホームで働いていましたが、ついに限界を迎えて辞めることに。
転職先どころか方向性すらも決めておらず、勢いで辞めてしまったのが地獄の始まりでした。
昼間も自宅にいるため光熱費爆上がりする、無職でいる事により周りの目が冷たい、など数々の困難により精神を病んできます。
さらには、一般企業の面接で「なんで次が決まる前に辞めたの?何かあったんじゃないの?」と毎回聞かれて、転職活動にもマイナスにもなってしまいました。
後から知ったのですが、社会のルールでは転職先を決めてから辞めるというのが基本。そんなルールも知らずに辞めてしまったがために、とても苦労しました。
失敗③ 焦りによって内定に飛びついてしまう
一般企業への就職を目指して転職サイトへ登録したり、転職フェアに出かけたり活動は精力的に行っていましたがなかなか採用には繋がらず、貯金も底を尽きてきて焦りを感じていました。
そんな中、某福祉用具業界大手から内定を貰いました。
「福祉用具の介護経験が活かせるし、一般企業の側面もあるから学びが多いはず!」と二つ返事で入社を決意。
しかし!!
ここで前職を上回るほどのサービス残業、パワハラなど過酷な日々が待っていました。
結果的にブラック企業から再びブラック企業へ行くことになってしまったのです・・・。
また、営業という職種が本当に苦痛でした。営業成績全国1位をとるなど、それなりに結果は残せましたが、後から考えるともっと自分の向き不向きやなどを考えればよかったと思っています。
その後、今までの失敗を踏まえて転職エージェントを活用しつつ、今の法人にたどり着くことができました。
転職に失敗しないための5つのルール

ルール① 自分が何をしたいかを考える
「自分が何をしたいか」という事を考えるのが転職活動において一番大切だと思っています。
有限な自分の人生において、自分が次に何をしたいのかをしっかりと考えることから始めましょう。
それが介護業界ではないのかもしれないですし、介護業界であれば、相談なのか、現場なのか、施設なのか、在宅なのか、様々な選択肢があります。
ただ嫌だから辞めるというのは、同じことを繰り返す可能性が大きいです。
何をしたら良いかわからない場合は、客観的に自分を知ることから始めると良いかもしれません。
こちらの本は自分の強みを知ることができておすすめ。
ルール② 未来のキャリアプランを考える
自分の強みや弱みを考えた上で、今後の方向性=キャリアプランを考えてみましょう。
例えば、介護業界は資格ありきの業界なので「○○の資格を取得する」といったことで良いと思います。
法人によっては資格取得の補助があったりするので、現状の職場で活用できるものは活用した方が良いと思います。
また、資格取得に関しては経験年数など資格の取得要件を把握しておくことが必要です。
取得要件を満たす前に衝動的に辞めてしまうのはもったいないので、しっかり考えてから行動するようにしましょう。
ルール③ 様々なツールを駆使して採用情報を収集をする
希望の転職先を探すには採用に関する情報収集が欠かせません。
採用情報を集めるツールは多種多様です。
- 法人のホームページ
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 転職フェア
- 友人・知人の紹介
- SNS
- ヘッドハンティング(スカウト)
また、応募をする前に必ず事前に調査をしましょう。
できれば働いている人、または働いていた人に転職先として気になる企業について聞き取りをできると良いですね。
生の声というのはとても貴重。介護業界は狭いので、知り合いをたどれば「勤務していた」という人が一人はいると思います。
また、ただ登録をして閲覧するタイプの転職サイトはいつも同じ法人ばかり掲載されていたりブラック企業の可能性もあるため、本気で転職活動をするのであれば未公開案件のある転職エージェントの活用おすすめします。
私も実際に利用したことのあるおすすめエージェントです。

ルール④ 介護職を財産として見ている企業を選ぶ
企業が職員を「財産」として見ているか「捨て駒」として見ているかがとても重要です。
ブラック企業の共通点として、介護職をお金を稼ぐ「捨て駒」としか見ていません。
具体的な事例として、
- 昇給がほとんどない
- ボーナスがほとんどない
- サービス残業を黙認してる
- パワハラがあってもスルー
- セクハラあってもスルー
- 台風でも出勤させる
- 研修体制がない
- 指導してくれない
などといった点があれば、すぐにでも転職を考えた方が良いです。
介護職は超売り手市場なので転職先に困ることはないです。
また、現在政府は介護運営の合理化・効率化を図っており、小さい法人の経営統合を進めようとしています。
よほど理念に共感しているか、将来伸びていきそうな有望な法人でなければ、経営基盤がある程度しっかりしている企業、規模が大きい企業を選ぶべきだと思います。
ただし、規模が大きい=ホワイト企業ではないので注意が必要です。
ルール⑤ なるべく円満に辞める
「飛ぶ鳥跡を濁さず」
と言いますが、なるべく職場と揉めずに円満に辞めた方が良いです。
なぜなら、介護業界は狭い業界なので「職場と揉めた」という悪い噂はすぐに業界内に広まってしまうからです。
次の職場が遠方の地域であれば良いですが、身近で働く場合にはゴシップ系のネタが大好きなおばちゃん達の格好の餌食にされます。
仮に自分が悪くないとしても噂は形を変えて広まってしまいますし、一度悪いイメージがついてしまうとなかなか取れないです。
もちろん、有給休暇や給与、賞与などについて当然の権利として主張すべきところは毅然と対応しましょう。
最近では退職代行を使って辞める方もいますが、保守的な業界で退職代行自体のイメージが良くないこともあり、よほどブラック企業でない限りは面倒くさがらず自分で対応した方が良いと思います。
まとめ
私の転職の失敗談から、「介護職が転職に失敗しないための5つのルール」を紹介させて頂きました。
- 自分が何をしたいかを退職前に考える
- 未来のキャリアプランを立てる
- 採用情報を様々なツールを駆使して探す
- 介護職を財産として見ている企業を選ぶ
- なるべく円満に辞める
最後までお読みいただきありがとうございました!