今回は私の在宅ケアマネとしての働き方について解説します。
先日こんなツイートをしました。
【ケアマネのルール】
何でも屋になりがちな在宅ケアマネだからこそ、ルールを徹底したい。☑️家族いる方受診同行しない
☑️私用の携帯番号は教えない
☑️休日出勤は基本的にしない
☑️タクシーの代わりはしない
☑️パシリは即座にお断りする
☑️緊急時はルール無用で対応
☑️お葬式やお通夜には出ない— リョーマ/介護士 (@Ryoma_Sugi) September 16, 2019
在宅ケアマネって業務の都合上、何でも屋になりがちですよね。
本人、家族、事業所に依頼されることを全て受け入れると疲弊していきます。
そこで私はケアマネとしての7つの働き方ルールを決めました。
この記事は、
- ケアマネの仕事って何でこんなに辛いんだろう?
- ケアマネもう辞めたい・・・・
- 他のケアマネの働き方ルールを知りたい!
といった悩みを解決する記事になっています。
分かりやすく解説していますので、気になっている方はぜひ最後までお読みください。
目次
「ケアマネ疲れた」「ケアマネ辛い」という体験談

ケアマネをしていると同業者から様々な愚痴や不満を聞きます。
- 休日でも呼び出される
- 事業所や利用者からの苦情ばかり
- 家族から要望多すぎる
- セクハラやパワハラがある
- 書類多すぎる
など、その内容は多岐に渡ります。
実際にそういった出来事の影響でケアマネを辞めてしまう人もたくさん見てきました。
しかし!!
いろんな方の話を聴いているうちに、自らの働き方で防げることも多くあることに気づきました。
つまり、ケアマネ自ら墓穴を掘っていることも考えられるのです。
私が考えた「ケアマネで疲弊しないための7つの働き方ルール」を紹介します。
ケアマネが疲弊しないための7つの働き方ルール

家族いる方は受診同行しない
家族が連れて行くことができるのに、わざわざケアマネに受診を依頼してくる場合があります。
理由は、仕事があるから、手間がかかる、親と仲が悪いなど様々ですが、ケアマネはマネジメントするのが仕事なので、基本的に受診介助は断りましょう。
理由としては、
- 医療的な処置への意思決定ができない。
- そもそも時間が掛かりすぎる。
- 支払いでお金を扱ってトラブルになるリスクがある。
などが挙げられます。
家族が高齢でどうしても行くことができない場合や家族も理解力が低い場合、またケアマネ業務として主治医と直接話たい場合などは例外です。
私用の携帯番号は教えない
私用の携帯電話は教えないようにしましょう。
これは本人、家族、他事業所など仕事に関わる人全てです(ただし、職場は緊急時に必要なので伝えましょう)。
精神疾患を抱えた家族に私用の携帯を教えてしまって、休日でも昼夜関わらず鬼のように電話を受けていた先輩がいましたが、心が休まる時間がなくなっていしまい精神的に疲弊してしまいます。
会社の携帯がなく手当を貰って私用携帯を使っている所もあるようですが、前述のようなリスクがありますし、会社に社用携帯を用意して貰うように交渉した方が良いと思います。
逆に言えば、携帯電話も買ってくれないような会社は経営的にも待遇的にも危ないです。
https://ryoma-blog.com/caremane-stress
休日出勤は基本的にしない
どうしても行かなければいけない「重要な会議や相談」以外は基本的に予定通りに休みを取った方が良いです。
在宅介護は24時間365日続くので、ケアマネが全てフォローするのは無理がありますし、休日変更してまで客先の都合に合わせてしまうと私用の予定を変更せざるを得ず、仕事に対するモチベーションが下がります。
特に子供の運動会など大切なイベントは死守しましょう。本気で辞めたくなります。
休日は休日、仕事は仕事と分ける事が、結果的にケアマネとしてのパフォーマンスを挙げて、仕事を継続することに繋がります。
タクシー代わりはしない
たまにタクシー代わりに「○○へ連れて行ってほしい」という方がいますが、ケアマネはタクシー代わりはできない事をお伝えしましょう。
タクシー代わりをする事の最大のリスクは「事故」です。
ケアマネの通常業務ではない移動介助で事故をしたとなると責任は重大。
また、一人にタクシー代わりをしてしまうと他の人からも同様の依頼があった場合にも対応せざるを得なくなってしまい、ただでさえ忙しいケアマネ業務なのにさらに時間が奪われてしまいます。
パシリは即座にお断りする
たまに利用者や家族から「ついでに○○を買ってきて」「ちょっと電球変えてほしいんだけど・・・」など依頼が入りますが、基本的にパシリ的な依頼はお断りをしましょう。
なぜなら、これを全て受けているとマネジメント業務が疎かになる恐れがありますし、ケアマネが何でも屋になると担当交代した際など、「前の担当は○○やってくれていたのに!」とトラブルになります。
ただし、困っているのは事実なので、「○○を買ってくる」ためにヘルパーを手配したり、電球を変えるために家族へ依頼したり、課題に対して必要な調整をするべきです。
お葬式やお通夜には出ない
ケアマネは人生の最後をご一緒する仕事なので、受け持っている利用者が逝去する場面が必ずあります。
個人的にお世話になった方々へのお礼の意味を込めて出席したい気持ちはあるのですが、私はお葬式やお通夜に出ないと決めています。
これはいくつか理由があり、
- お通夜は夜間の残業となってしまう
- お葬式は日中の業務時間が削られる
- 香典代で支出が増加してしまう
- 不公平にならないよう全てのケースで出席が必要になる
など、合理的な判断のみです。
一見薄情のようですが、そのかわりに落ち着いた頃に必ずお仏壇に手を合わせに行くようにしています。
挨拶はもちろんですが、これには家族のグリーフケアを行うという意味もあり、業務としても必要なことだと思います。
緊急時はルール無用で対応
これまで6つのルールをお伝えしてきましたが、ケアマネは生命に直結するような緊急事態に直面することもあります。
そういった緊急時はルールに縛られずに柔軟に対応しないといけません。
これはケアマネとしての職業倫理でもあり、福祉職としての責務だと思っています。
仕事に対してのルールを持ちながらも、同時にプロ意識は常に持って行動したいと考えています。
まとめ
今回お伝えした「ケアマネが疲弊しないための7つの働き方ルール」まとめです。
- 家族いる方受診同行しない
- 私用の携帯番号は教えない
- 休日出勤は基本的にしない
- タクシーの代わりはしない
- パシリは即座にお断りする
- 緊急時はルール無用で対応
- お葬式やお通夜には出ない
介護士に比べて冷遇されているケアマネ業界。受験生も少なくなりました。
暗い話題ばかりでは寂しいので、自分にできる事を行動に移して、もっともっと業界を盛り上げていきたい!!
私は学生時代から介護業界一筋で働いてきましたが、
理想の介護を追いすぎて職員が毎月辞めていくグループホーム、
毎日0時近くまでサービス残業がある福祉用具の営業と、
2か所で超ブラック企業での勤務を経験。
壮絶な転職活動を経て、現在土日祝休みで年間140日休日が取れるホワイト企業への転職を成功させることができました。
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最後までお読み頂きありがとうございました!