こんにちは。
介護職ブロガーのリョーマです。
今日は「時間がない社会人でもたった6か月の勉強で100点を取って社会福祉士国家試験に一発合格する方法」をお伝えします。
この記事は、私と同じように、フルタイムで働いていたり、家庭持ち、子どももいる、といったまとまった時間が取れない社会人の方へ向けて書いています。
という悩みを持っている方はぜひお読みください。
今から受験資格を取りに通信学校へ通う!という方はこちらの記事もおすすめです。

私は第32回社会福祉士国家試験を受けて、初めての受験で自己採点109点を取って合格することができました。
https://twitter.com/Ryoma_Sugi/status/1224308137378770944
社会福祉士試験に無事合格しました!!
ホームページ見て番号あった時はほっとしました😆
Twitter民の同じ受験生の皆様や先輩方の声援がとても励みになりました。本当にありがとうございました🙇🏻♂️
ソーシャルワークもできるケアマネとしてもっと精進していきます🙌#社会福祉士国家試験 #合格発表
— リョーマ|ソーシャルワーカー (@Ryoma_Sugi) March 13, 2020
自分はずっと100点をとることにこだわっていたのですが、その理由は合格ラインギリギリの点数で合否をハラハラして待つより、絶対受かることを確信して余裕をもって過ごしたいと思ったからです。
今回は実際に100点をとれた経緯や方法を、学校や有料講義、ネットで得た情報などから、受験勉強で有益だと思ったことは惜しみなく全てお伝えします。
ぜひ最後までお読みくださいね。
一発合格(予定)の勉強スケジュール

勉強をはじめる前は「どれくらい勉強したらいいのだろう」「自分にできるのだろうか」と漠然とした不安がありますよね。
私も勉強始める前に、「どれだけ勉強すればいいのだろう・・」と途方に暮れていました。
参考までに私の勉強した経験をお伝えします。
まず、ざっくり言うとこんなスケジュールでした。

【基本勉強時間:1.5時間×180日(30日×6か月)=270時間】
【直前期勉強時間:6時間×本番前4日間=24時間】
【試験6か月前】8月:過去問1回目+有料講義
過去問1回目
まず初めに過去問題をざっと行いました。
ここでポイントは、知識の確認ではなく「問題に慣れる」ことのみに集中するということ。
知識をつけるためと言うよりは、どのような形式で問題が出るか、どのような知識が求められるかっていうところを把握するというイメージです。
有料講義1回目
最初は勉強のペースが全く掴めない状態で不安ばかりだったので、知識というよりも勉強のコツを学ぶために有料講義を受講しました。
一日1万円くらいするので最初は「もったいない・・」と思っていましたが、お金が掛かる事で必死になって勉強するので、結果的にかなり有益だと感じています。
【試験5か月前】9月:テキスト1回目
次に、テキストで知識をインプットしていきます。
私はテキストのポイントをノートにひたすら自分なりにまとめていきましたが、労力を使う割には覚えられませんでした。
そこで、オススメなのがワークブック形式のテキストです。テキストなのでですが書き込む部分があり、手を動かしながら覚えていくことができます。
教科書形式だと、ただ読んでいるだけでほとんど覚えていないので、手を動かしながら、または口を動かしながら覚えていくことが重要になると思います。
【試験4か月前】10月:過去問2回目
テキストでインプットが終わったら、その知識を確認するため、もう一度過去問題を行って知識を確認していきましょう。
前回よりも少しだけ解けるようになってくると、少し試験勉強が楽しくなりました。
問題集に直接書き込まずに使用をしていきましょう。繰り返し使用するためです。
【試験3か月前】11月:テキスト2回目~模試
一通りの科目が終わったら、再びインプットを行います。
ここでのポイントは知識の定着です。
知識の定着とは、年号を覚えたり、人物を覚えたり、暗記をしていくということ。
とはいえ、暗記は難しいので、おすすめなのは語呂合わせを使うこと。
(後述するテキストにものっています)
【試験2か月前】12月:過去問3回目+模擬問題集
過去問3回目
過去問は3周目になるとかなりスムーズに解けるようになると思います。
解いていて楽しくなるのですが、逆に解けないところ、迷いがあるところを重点的にやるようにしました。
模擬問題集
模擬問題集をやって自分の実力を試してみました。
が、本番の試験より問題がかなり難しく確実に心が折れそうになりました。
受験のプロである先生も「難しすぎるからやらなくても良い」と言っていましたが、自分の知識の確認にはなるのでやっておいて損はないと思います。
【試験1か月前】1月:暗記~過去問4回目
1か月前からはとにかく暗記をしましょう。
ここでのポイントは、新しい知識に手を付けず今まで自分が勉強したことを覚えるです。
知識があいまいな部分を100%答えられるようにしていく作業です。
【本番直前期】2月:体調を整える+重要項目のみ暗記
直前期は、とにかく暗記のみ!
本番前4日は休みを貰って、スタバで6時間ほど毎日勉強をしていました。
「あれもやっていない」「これもやっていない」と焦りばかりつのりましたが、しっかり食事をとって、水分補給をして、体調を整えることに集中しました。
社会人学生の勉強方法のポイント

社会福祉士の勉強を開始するにあたり、時間がない社会人でもたった6か月の勉強で社会福祉士国家試験に一発合格するためのポイントを3つ挙げました。
- 勉強時間を確保する
- モチベーションを保つ
- 勉強教材を厳選する
1.勉強時間を確保する

まず、社会人学生にとって何より大切なのは勉強時間をどう確保するかだと思います。
社会人で仕事が忙しかったり、家庭持ちで子どもがいたりするとイレギュラーな予定が入ったりと、なかなか安定して勉強時間が確保できません。
朝勉強が最強
私の場合は早朝4時に起きて2時間勉強していました。
理由は家族が起きる前が一番安定して時間が取れる事、朝は一番脳が活性化していて頭に入りやすいためです。
休日の過ごし方
私は休日だからと言ってあまり多くの勉強せず、いつもどおり朝に勉強をするくらいでした。
家族と過ごしたり、好きなことをしたり、どちらかというとリフレッシュする時間にしていました。
平日は勉強するがむつかしいという方は休日にすると良いかもしれません。
2.モチベーションを保つ

社会人受験生は仕事や家事に追われて、モチベーションを保つのが大変です。
私は一発合格をするために様々なモチベーション維持の手法を使いました。
プレッシャーを利用する
自分自身に、「本気でやらないともう1年も勉強することになるぞ」というプレッシャーを掛け続けていました。
これは、先輩方から「一発で合格しないとずるずると受からないままズルズル行ってしまうよ」というアドバイスを聴いていたのでという危機感もありました。
周囲に宣言をする
当初から周囲に、絶対に一発で合格すると宣言していました。
周囲に公言する事で、「周囲に言ってしまったし、やるしかないな」という心理効果が発生します。
私は法人の補助を受けて受験をしたため、必然的に上司や同僚に日々勉強の進捗状況を報告していたのですが、そういった環境面もプラスに働いたのかもしれません。
受験仲間を見つける
受験仲間を見つける事で様々なメリットがあります。
共に頑張る仲間がいることで励みになりますし、受験に関する様々な情報を得ることもできます。
また、周りが頑張っているのに何もしていないと「やばい・・勉強しなきゃ」と良いプレッシャーにもなります。
自分への報酬を用意する
勉強のテンションを上げるために、自分へのご褒美を用意しましょう。
「一発合格したら○○を買う!」「旅行へ行く」でもなんでも良いと思います。
私の場合は「合格したら新しいギターとパソコンを買おう!」でした。
子供だましの手法のようですが、つらい勉強も楽しいことが待っていると思うとテンションが上がるので、意外と効果的だと思います。
3.教材を厳選する

社会人のメリットは、学生と違ってお金があるところです。
私は色々な教材を買っては試し、自分には合わないと思ったらすぐにメルカリで売りました。
自分に合う教材を見つけることで最短距離での合格を目指しましょう。
私が試した中で教材一覧&おすすめ教材を紹介します。
レビューの目安
:ぜったいに必要!
:あった方がいい
:どっちでもいい
:なくてもいい
:いらない
※2021年(第33回)用の教材は4月~5月頃発売になります。
過去問集
【必要度:】ぜったいに必要!
出版元によって過去何年分を収録しているかは差がありますが、過去3年分程度で良いです。
理由は時事問題のデータが古い、問題の傾向もやや違う為で、受験のプロの先生も受験の傾向が変わるのであまり過去にさかのぼらなくてよいと言っていました。
- クエスチョンバンク「社会福祉士国家試験問題解説」
解説の分かりやすさで選びました。
実際に書店でいろんな種類を見て、実際に自分が勉強しているイメージで選ぶと良いと思います。
QBはデザインがオシャレな感じで、持っていて愛着がわくところもGOOD。

テキスト
【必要度:】あった方がいい
ひたすら過去問を解いて、テキストは使っていない強者もいました。
なので必須とは言えないですが、情報がまとめてあるのでテキストがあった方が確実に理解度は上がります。
- TECOM「社会福祉士の合格教科書」
時間がない社会人は、ポイントが絞られているテキストの方が使いやすいと思います。
私はQBという超分厚いテキストも買いましたが、情報が網羅されている分ボリュームがありすぎてとても全部やりきれませんでした。
最初は薄すぎて内容が足りないという不安もよぎっていましたが、逆にこの本の薄さが自分には適していたように思います。

一問一答
【必要度:】どっちでもいい
一問一答のメリットは隙間時間にできること。
国家試験は選択式ではあるものの、一問につき5回一問一答をを繰り返していると考えると、よいトレーニングになるのではないでしょうか。
私は昼休憩中の時間にやったりしていました。
ちなみに携帯アプリでもありますが、スマホいじるとつい遊んでしまうので、あえて本を選びました。
- ユーキャン「これだけ!一問一答&要点まとめ」
一問一答はすきま時間で行うことが多いので、パッと見の分かりやすさが重要だと思います。
ユーキャンは左側に問題、右側に解答があって、とても使いやすいデザインでした。

模擬問題集
【必要度:】なくてもいい
後から見直さないと意味がないので、これも解説の分かりやすさが超重要。
有料講義の講師より、「模擬問題集はむつかしすぎるのでやらなくてもいい」と教えてもらいましたが、実際にかなり難易度が高く感じました。
試験直前にやると心が折れる可能性があります(実際に心が折れかけました・・)。
確認程度でやると良いと思いますが、やるなら早めの時期にやっておきましょう。
どの会社から出ている模擬問題集も、150問中の○○問一致した!みたいな文言がありますが、あまり重要ではない気がします。
- ナツメ社「らくらく合格社会福祉士試験」
とにかく解説が見やすいのでおすすめ。
問題の難易度は高く、かなりマニアックな問題も出ていましたが、それでも基本は抑えてあるように感じました。
模擬試験形式で、2回自宅でやりました。
「科目別重要ワード」や「重要数字ベスト100」などの付録は全く使わなかったです。

Youtubeの動画講義
【必要度:】なくてもいい
試験が近づくにつれていろんな個人・法人がYoutube講義をアップしてくれます。
無料ですし、勉強の補完的な意味で活用するなら十分使えると思います。
情報の信頼性があやしい動画もあるようなので、要注意ですね。
模試
必要度:受けた方がいい
これは一度は必ずやっておいた方が良いです。
結構時間が長いので、ペース配分を間違えるとアウトです。
その感覚を養うためにも、自宅受験ではなく、会場へ行って本番形式で受けましょう。
- 福祉教育カレッジ 全国統一模擬試験
これだけでもお金を出す価値があると思うくらい、解説書がとても分かりやすかったです。
解説が冊子となっており、後でもう一度解き直しもできるようになっています。

有料講義
必要度:受けた方がいい
社会人は学生と違って勉強に対する柔軟性と時間がない分、有料講義を使うことで最短距離で合格を目指すことをおすすめします。
通信学校に通っている方は学校の先生が教えてくれる無料の補講みたいなものがありますが、有料講義の講師は合格させることに特化しています。予備校の講師みたいなものですね。
有料講義は1日あたり1万円程度するものが多いですし決して安くはありませんが、受験が終わった今、「有料講義を受けておいてよかったな」と思っています。
- NFUライセンススクール「夏の基礎固め講座」「冬の直前対策講座」
飯塚慶子先生の講義は超おすすめ。社会福祉士受験のプロという感じでした。
おすすめポイント一つ目は出題予想がすごいこと。
試験問題を作る先生まで調査・研究して、どのような問題が出題されるかを予想するというのはプロにしかできないと思いました。
二つ目のおすすめポイントは、講義にとにかく無駄がないこと。
一日の講義が終わった後、挨拶をする際に先生から「日本一社会福祉士の受験勉強したクラス」という決まり文句を言われますが、本当にそのくらい勉強していたと断言できます。
講義翌日からの勉強方法も明確に示してくれて、その後の勉強もやりやすくなりました。

今回の社会福祉士試験に向けて一度だけ有料講義を受けたけど、受験のプロという感じの講師でとても有益だった。
具体的には、
☑️勉強方法を初学者向けに指南
☑️問題作る先生まで調査し出題傾向予測
☑️語呂合わせ多様し暗記する事に特化
☑️無駄話一切なくコスパ最高など。受けて良かった。
— リョーマ/ミニマリストケアマネ (@Ryoma_Sugi) February 4, 2020
その他
ここからは自分は使用しなかった教材です。
- web教材【必要度:】あまり必要ない
「赤マル福祉」のようなものも一度やってみましたが、自分にはweb形式が使いにくく続きませんでした。
赤マル福祉だけやっていたら受かった!という学生に出会ったことがあるので、合う人には合うのだと思います。
- 受験対策アプリ 【必要度:】いらない
色々とダウンロードしましたがあまり活用しませんでした。
一番の理由は、スマホだとSNS、ニュース、ゲームなど色んな誘惑があってすぐに他ごとをしてしまうからです。
精神力が強い人は良いかもですが、たいがいの人は楽な方に流れてしまうもの。個人的にはあまりおすすめしません。
- 音声教材【必要度:】いらない
数は少ないですが、音声で聞くだけという教材もあります。
先述した飯塚先生も出していますが、値段がかなり高いのでコスパはあまり良くないなあと思います。
音声だと通勤、通学時に聞いて学べるので、隙間時間を活用するには便利ですね。
社会福祉士への転職を目指す方はおすすめサイト
社会福祉士への転職を目指す方は早めに動いていきましょう。
良い求人はすぐになくなってしまうので、日々の情報収集が大切です。
もっと詳しい内容の記事はこちらです。
- 東証1部上場企業が運営している転職サイト。

- 転職大手「マイナビ」が運営する転職エージェント。

まとめ

勉強方法のポイントをおさらいします。
- 勉強時間を確保する
- モチベーションを保つ
- 勉強ツールを厳選する
ここまで書いておいて元も子もないのですが、あくまで私の勉強方法であって、人それぞれスタイルが違って当然。自分にあった勉強方法を見つけることが大切だと思います。
それにはまず手を動かすことが何より重要。
まず、目の前にある過去問を今すぐはじめてみましょう!
無ければ無料アプリをダウンロードして過去問を解いてみましょう!
この記事が少しでも社会人学生の皆さんのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!