今回は介護職向けの資格「認知症ケア専門士」について徹底的に解説します!
私は学生時代から介護業界一筋で働いてきましたが、
理想の介護を追いすぎて職員が毎月辞めていくグループホーム、
毎日0時近くまでサービス残業がある福祉用具の営業と、
2か所で超ブラック企業での勤務を経験。
壮絶な転職活動を経て、現在土日祝休みで年間140日休日が取れるホワイト企業への転職を成功させることができました。
ブラック企業で疲弊している方、待遇が不満の方、職場の人間関係で悩んでいる方・・・
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この記事は、
介護士としてスキルアップしたいけど何の資格を取ったらよいかわからない・・。
認知症ケア専門士の名前は知っているけど、どんな資格なの?
といった悩みを解決する記事になっています。
分かりやすく解説していますので、気になっている方はぜひ最後までお読みください。
目次
認知症ケア専門士とはどんな資格?

認知症ケア専門士とはどんな資格なのでしょうか?
一言で言えば、「認知症ケアのスペシャリスト」を認定する資格です。
認知症ケアに対する知識、技術、倫理観などを学び、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する試験を受けて認定する民間の資格になります。
より詳細に分けると、3種類の資格があります。
- 認知症ケア準専門士
- 認知症ケア専門士
- 認知症ケア上級専門士
準専門士と上級専門士は認知症ケア専門士のサブ資格という感じですね。
認知症ケア専門士の概要
どんな資格?
認知症ケアのプロフェッショナルを目指す資格です。
ほとんどの方はこの資格を目指していると思います。
受験資格
- 2009年4月1日以降に認知症ケアに関する施設、団体、機関において3年以上実務経験を要する者。
※国家資格の有無は関係なく、認知症ケアに少しでも関連すればOKです。
試験
1次試験は筆記試験となります。
認知症に関する4分野の各50問、合計200問の試験となっています。五者択一のマーク式で、4分野それぞれで70%以上の正答率で合格となります。
2次試験は論述・面接試験となります。
論述では認定委員会より出題される事例問題に対することを、また面接では6人を1グループとし、当日発表するテーマに則したことを個々の1分スピーチとディスカッション約20分が行われます。
2次試験で落とされることはあまりないようなので、そこまで意識しないでも良いかもしれません。
受験料
1次試験は12,000円、2次試験は8,000円となっています。
受験地
札幌、仙台、東京、名古屋、京都、福岡の6都市です。
資格取得の流れ
資格取得の概要
認知症ケア専門士取得の流れです。



(画像は公式ホームページより引用)
ポイントは資格を取得した後も、更新のために研修が必要である事です。
資格維持に対する負担が大きい反面、自己研鑽の場になります。
取得・更新の費用
ただでさえ収入の少ない介護士にとって、最大のハードルとも言えるのが費用面です。
取得の費用と更新の費用に分けて解説します。
取得の費用
- 受験の手引き・・・1,000円
- テキスト代(計5冊合計)・・・10,651円(+任意で受験対策書籍)
- 1次試験の受験費用・・・4教科受験12,000円(+会場までの交通費)
- 2次試験の受験費用・・・8,000円(+会場までの交通費)
- 登録料・・・15,000円
合計すると、最低でも55,000円以上は掛かります。
更新の費用
この資格はケアマネの資格と同じで、研修を受けて更新をしないといけません。
- 研修費・・・具体的には5年間で30単位取得しなければいけません。1回の研修あたり3~8単位取得できて3,000円~10,000円程度掛かります。
- 更新費・・・5年に1度更新が必要で更新料が10,000円が掛かります。
資格を維持しようと思うと、ざっくり年間8,000円弱程度は掛かると考えておいたほうが良いでしょう。
認知症ケア専門士を取得するメリットは?
次に、介護職が認知症ケア専門士の資格を取得するメリットをお伝えします。

認知症ケアのニーズが確実に高まる
この資格が作られた背景には、認知症の診断者数の増加が関連しています。
将来予測を見ても、今後間違いなく増えていくことが分かります。
これは介護職だけでなく、社会として認知症ケアの重要性が高まるという事であり、
極端に言えば、介護業界以外でも活躍できる資格になっていくということです。
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(三菱UFJ信託銀行HPより引用)
知名度がある為就職・転職に有利になる
介護業界においても、数ある資格の中で比較的知名度が高く、
認知症ケア専門士を持っている事で一目置かれる存在になれます。
持っている人数も少ない事から、業界内での転職の際にも有利になると考えられます。
最近ではこの資格を持っていれば5,000円~10,000円程度の資格手当が出るところもあり、保険大手が運営するSOMPOケアグループなどが導入しているようです。
最新の認知症ケアを学ぶことができる
更新のための研修が必須になりますが、そこで認知症ケアの最新の情報を学ぶことができます。
認知症ケアのニーズは増え続けており、それに伴ってケア技術も日進月歩で進んでいるので、新しいケア技術や治療などにアンテナを張っておくことがとても重要な事だと思っています。
最新のケア技術に関してはこちらの記事もおすすめです。

専門性が高い介護職との繋がりができる
この資格を取ろうと思っている人はコストが掛かる分意識が高い人が多く、専門性が高い介護職、医療職と繋がれるというメリットがあります。
研修などで会う機会が多々あり、情報交換などもできるので、資格を持っていると繋がりが広がっていくのは資格取得以上にとても有益な事だと思います。
合格率は?
過去のデータを見るとざっくり50%前後ですね。
2017年・・・56.5%
2016年・・・49.3%
2015年・・・59.8%
民間の資格にしては、意外と難易度が高いなあという印象です。
認知症ケア専門士の受験対策

公式の受験対策講座
資格を認定している日本認知症ケア学会が直々に1次試験受験対策の講座を開催しています。
会場は横浜・京都にて行われ、公式テキストの「認知症ケア標準テキスト(第1~4巻)」に沿って、重要ポイントを教えてくれる講義との事です。
また講義終了後には本番形式の模擬試験があり、模擬試験終了後には解説もしてくれます。
料金は2日間で15,000円です。
おすすめテキスト&過去問
試験勉強に必須の公式テキストです。
第1巻~4巻は1次試験向け、第5巻は2次試験(面接)向けのテキストとなります。
※テキストが更新される可能性あり。第何版か注意して購入しましょう。
受験対策用の問題集は安心・安定のユーキャンがおすすめ!
アプリ付きの再現問題集もあります。
認知症ケア専門士のeラーニング

1次試験対策の勉強をしたい方には、パソコンやスマホで学べるeラーニングがおすすめです。
パソコンやスマホさえあればいつでもどこでも勉強できます。
一発合格を目指す方にぴったりです。
まとめ
認知症ケアのニーズは増え続けており、それに伴ってケア技術も日進月歩で進んでいます。
介護職としてスキルアップしたい!もっと認知症ケアの勉強をしたい!という方にはぴったりな資格だと思います。
興味がある方は取得を考えてみてはいかがでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。