こんにちは!リョーマです。
今日は福祉用具大手フランスベッドから2020年1月に出た「革新的」な新商品のベッドを紹介したいと思います。
目次
「マルチポジションベッド」とは?
商品の概要
商品名:マルチポジションベッド
メーカー:フランスベッド
型番:MPB-SUB30SW
販売価格:880,000円(非課税)
2020年にリリースされたフランスベッドの新商品です。
メーカーの営業の方が「介護を変える革新的なベッド」という触れ込みで宣伝されていましたが、かなりの自信作のようです。
何が革新的かというと、寝姿勢から立ち上がり姿勢までサポートする機能がついている!ということ。
特徴:寝姿勢から立ち上がり姿勢までサポート
マルチポジションという名の通り、様々な姿勢をサポートできるベッドとなっています。
- 寝姿勢
- ベッド上座位
- 端座位
- 立ちあがり
特にベッドで③端座位、④立ち上がりのサポートをするというのは他のベッドにない新しい機能だと思います。
少し専門的な事を言うと、これを実現するために6つのモーターがついています。
通常のベッドは高さ、背上げ、足上げを行う3つのモーターですが、マルチ機能を実現するために倍の数のモーターがついているという事で、その高機能さが分かります。
実際に体験してきました!








デメリット
まだ出たばかりの商品という事もあり、デメリットも感じられました。
いくつかお伝えします。
対応できるマットレスが少ない

ベッド独自の構造から専用マットレスじゃないと設置できないとの事で、硬さや機能など他の商品が選べないというバリエーションの低さはかなりのデメリットだと思います。
特に床ずれ防止用具がないのはかなり痛いです(※2020年1月現在)。
ガン末期の利用者など床ずれ防止用具導入が見込まれる方は、ベッド自体交換しないといけない可能性が出てくるので使いにくいです。
足元のボードがない

細かい所ですが、スタンドアップ機能の為、足元のボードがつかない仕様になっているようです。
布団が落ちてしまったり、体がずれてしまったりという事が起こりうるかもです。
メーカーももちろんそのあたりも踏まえて作っていると思いますが、ケアマネとしてはやや心配な点です。
ベッドの重量が重い
これは大きなデメリットではないかもですが、総重量が約140kgあるという事で、設置場所の床面が傷むのが心配です。
介護用ベッドは長期間置くと跡がついたり、へこんだりするんですよね。重いベッドならそれがさらに酷くなります。
あと、古い家で床が傷んでいる所などにも置きにくいなあと思いました。
福祉用具専門相談員として見ると、重さによって、搬入出や組み立て、ベッド移動などの負担も大きいのはマイナス点ですね。
価格が高い
プラッツなど低価格で質の良いベッドを販売するメーカーが出てきていますが、その市場の流れにおいて100万円近い価格はかなり高価格と言えます。
基本的にはレンタル前提で見込んでいるのかもしれませんが、購入を希望する方にとってはややハードルが高い商品だと思います。
まとめ
超低床ベッドで業界を騒がせたフランスベッドさんがまたもやってくれました。
座位&立ち上がり機能がついているという革新的なベッド。
こういう攻めていく姿勢、めちゃ好きです。
これからCMで出るようで、話題になること間違いなしなので介護関係者は機会があればぜひ実物で体験してみて下さいね。
百聞は一見にしかず。
最後までお読み頂きありがとうございました!!