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【危機的状況】有効求人倍率14倍!介護職の中で訪問介護がもっとも大変な理由は?【データあり】

こんにちは。

現役介護職リョーマ@Ryoma_Sugiです。

先日訪問介護の有効求人倍率が厚生労働省から発表され、2019年の平均で14.75倍という驚愕の数字が発表されました。

これは職場を探すヘルパー1人に対して14.75人分の求人があるということ。

全産業の平均は1.6倍介護職の平均は3.8倍なので、かなり人手不足が深刻なことが表れています

 

介護業界の中でも「訪問介護は大変」と言われますが、なぜ大変なのか?を言語化し、数字にも表れている訪問介護が敬遠される理由を解説していきます。

りょーま
りょーま
訪問ヘルパーが一番過酷で、一番成長できる介護職だと思っています

訪問介護は介護職の中でもっとも大変である

訪問介護が介護職の中でもっとも大変である理由はこのつぶやきにある5つです。

 

ケアマネとして訪問介護職の方々と関わる中で、「訪問介護って、介護職の中で最も過酷で、一番色んな能力が必要な職種だなあ」と感じています。

 

りょーま
りょーま
Twitterに頂いたご意見を加えつつ、その理由についてもう少し掘り下げて書いてみたいと思います。

5つの理由を説明します

1.他人のホームで仕事をする

ケアマネをしていると毎月1回は利用者の自宅に訪問しますが、当然「他人の家にあがる」という緊張感があります。

これをヘルパーさんは毎日の業務の中で常に行われています

さらに、利用者ごとに違ったやり方があるし、家事については各家庭に合わせないといけないのです。

デイサービスや施設であれば利用者にとっては最初はアウェイなので一定程度その施設のやり方に合わせることができるかもですが、他人の家(ホームグラウンド)で仕事をすることは本当にストレスフルだと思います。

 

2.基本的にワンオペである

介護保険上2人対応も可能ですが、人員の都合もあり特別な事情以外ワンオペ(1人対応)。

これは訪問時間の間1人で利用者の介護を担うということ。

牛丼チェーンがワンオペで問題になったことがありましたが、身体的にも精神的にも負担が大きいと思います。

 

3.調理など家事スキルが必要である

 

介護職なので介護スキルは当然ですが、訪問ヘルパーはその他に掃除、調理、洗濯など家事スキルが必要になってきます。

その中でも特に難易度が高いのが調理スキルかと思います。

自分はグループホームで仕事をしていたので、調理業務をしていたこともありますが、マジ大変でした。

その他にも、利用者宅へ行くための運転スキルが必要というご意見がありました。

私は山間部で働いていますが、谷の下に自宅があって崖の道を通らないといけない利用者がいるので、共感しました。

 

4.ゴミ屋敷みたいな家にも行く

利用者の家はとてつもなく超高級宅から床下からタケノコが生えるような家まで千差万別ですが、明らかにゴミ屋敷と思われる家があります。

普段から片付けができていればゴミが溢れることはないわけなので、そんな家こそ訪問ヘルパーが必要なのです。

ゴミ屋敷の水回りは衛生環境最悪です。その劣悪な環境でも淡々と業務をこなすヘルパーさんはマジですごいです。介護のプロ。

 

5.リアルに分刻みのスケジュール

これは意外と知られていないかもですが(というか自分も知りませんでした)、

訪問介護士さんは勤務時間中、リアルに分刻みのスケジュール。

デイやショートステイの送り出し、昼食の時間など訪問時間が決まっている事があり、一日のスケジュールも分単位。

そして訪問先でも、それぞれで異なるタスクがたくさんで、「居室掃除○○分、トイレ掃除○○分、更衣介助○○分・・・」など、訪問先でも分単位。

あとは、記録を書く時間も限られているため、2分で的確な記録を書く文章力が必要とのご意見も頂きました。本当にその通りだと思います。

 

 

訪問介護の状況をデータで見る

事業者数が減少している

厚生労働省が公表した「介護給付費等実態調査」の結果で、訪問介護の事業所数が2017年度に初のマイナスだったようです。

訪問介護の事業所数、初の減少 報酬改定など影響

(介護のニュースサイトJointより引用)

 

圧倒的な人手不足である

事業者数の減少には、深刻な人材不足があるようです。

冒頭にも書きましたが、厚生労働省から訪問介護の有効求人倍率が2019年平均で14.75倍ということが発表されました。

全産業の平均1.6倍介護職の平均3.8倍と比べても、かなり人手不足が深刻なことが分かります。

国は処遇改善加算などで人手不足を解消するための対策をしていますが、今後は訪問介護に特化した対策をしてくるかもですね。

 

利用者数は増加している

その一方で、利用者の総数は100万7600人

前年同月より1万1400人増え、初めて100万人の大台を突破していているそうです。

国が地域包括ケアシステムを推進しており、実績ベースでもニーズが高まってきている事実があるにも関わらず、人手不足や競争の激化の影響で訪問介護業界の厳しさが表れています。

 

りょーま
りょーま
逆を言えば訪問介護の需要は爆伸びです。待遇が上がってくるかも!
りゃーまくん
りゃーまくん
ポジティブやな・・

 

先進的な企業紹介

そんな逆風の状況の中でも、面白い取り組みをされている企業を見つけたので紹介しておきます。

 

特徴は①自社でシステムを作っている ②正社員比率が高いとのこと。

自社で効率的に訪問できる仕組みを作って無駄を減らし、正社員比率を上げて安定的かつ質の高いサービスを提供することで成長しているようです。

 

りょーま
りょーま
もし訪問介護で働く際はこういった企業で働けると面白そうだね!
りゃーまくん
りゃーまくん
甘い世界じゃないけどな。

 

まとめ

国は地域包括ケアシステムという、住み慣れた地域で暮らすための仕組みを作ろうとしています。しかし、自宅で介護を受けるためには訪問介護がなければ成り立ちません。

訪問介護の人材不足を解消できるように、「待遇を上げて、働きやすい環境を作る」ことが必要ではないかと思います。

もちろん、国任せではなく、自分もケアマネとして訪問介護の方々が働きやすいような環境を作っていきます。

最後に・・・訪問介護はもっとも大変である分、介護職としてもっとも成長ができる。これは間違いないです。

 

りゃーまくん
りゃーまくん
この記事で訪問介護職が少しでも増えるとええな。

最後までお読み頂きありがとうございました!